「あなたの趣味は何ですか？」
以前ならそのように聞かれて読書と答える方も多かったのではないでしょうか？
それがいつしか時代とともに、活字離れに拍車がかかり、今やタブレットの端末やスマホで手軽に必要な情報を入手したり、読書をするのが主流となりつつあります。

しかしながら、読書には思わぬ効果がもたらされるのをご存知ですか？
サセックス大学（英国）の研究では、6分間の読書で何と60％のストレスが解消されるというデータが報告されています。またイエール大学（米国）の研究では、本を習慣的に読む人は長寿であり、また認知症にも予防効果があると報告されています。

読書となると一般的に関心度が高いジャンルの雑誌やグラビアに目がいきがちですが、リラックス効果が最も期待できるのは、読み進むにつれて感情移入ができる小説などのようです。

今回、皆さまには本学図書館員が厳選した書籍をご紹介させていただきます。

その本は、本学の法人の関連校である第一薬科大学付属高等学校を卒業した古川真人(ふるかわまこと)氏が著した「背高泡立草」(せいたかあわだちそう)です。古川氏が著した「背高泡立草」は雑誌「すばる」に連載され、第162回の芥川賞を受賞した作品でもあります。

物語は、主人公の母方の実家（とある島にある空き家）において家族で草を刈ることに始まり、そこに流れていた様々な歴史的背景や描写、草刈りをする人の人間模様を描いたものです。随所にちりばめた九州弁での喋りによる文章は圧巻です。

この他、COVID-19について特集した学術系雑誌や予防に関すること等気になる話題の本も取り揃えてあります。