3月29日（日）、東京都心では32年ぶりに1cm以上の積雪を観測しました。
遡ること22日（日）には、靖国神社で観測史上2番目という早さでサクラの満開が発表されており、満開後の積雪は実に51年ぶりとのことです。

さいたまキャンパスに降り積もった季節外れの雪は、これまでの陽気を一変させ冬へと逆戻りさせました。春爛漫の中の雪化粧は、キャンパス内を静寂で包みこみ、満開のサクラと相まって幻想的な美しさを醸し出していました。

春は別れの季節でもあり、一方で出会いの季節でもあります。ソメイヨシノから枝垂れ桜が見頃を迎える頃、本学にも期待と不安を胸に多くの新入生が入学しました。

ところで、皆さまの中には、春になると何となく身体が怠かったり、いくら寝ても眠かったり、気持ちがふさぎ込んだり、イライラしたりなど体調に変調をきたす方はいらっしゃいませんか？　季節の大きな節目となる春は、神経科や漢方診療に受診される方が多くいらっしゃいます。原因は様々ですが、この時期、寒暖差が大きいため自律神経のバランスが崩れてしまったり、引っ越しや転勤に伴う環境変化のストレスが原因となったりしていることが多いようです。改善にはちょっとした運動や趣味などがよろしいのですが、昨今の状況下では外出もままならず、なおのことストレスがたまりがちです。
こんなとき、誰でもどこでも場所を選ばず、一人でできる簡単な方法があるのでご紹介しましよう。それはズバリ「深呼吸」です。深呼吸（吸い込んだ空気を吐き出す時間を長くする）をすることで失調してしまった交感神経と副交感神経のバランスをコントロールでき、リラックス効果が期待できます。大きく窓を開け放ち、昇る朝日に向かって春の息吹を感じつつ思いっきり深呼吸をするのも一つです（花粉症の方は要注意）。また、飲料としてはコーヒーから緑茶やほうじ茶に変えたり、カモミール、クミン、オレンジピール等のリラックス効果があるハーブティーを試してみたりするのもよいでしょう。

季節は少しずつ春から初夏へと移ろい始めました。