日本薬科大学からのお知らせ
9月になり、秋の気配と共に、漸く猛暑日から解き放されたと感じたのもほんのつかの間、連日、10℃以上の寒暖差と長引く驟雨によって、体調を崩されている方もおられるのではないでしょうか。
ところで、皆様は、伊奈町学校開放講座をご存知ですか。
もしかしたら既に受講したことがあるといった方もおられると思いますが
伊奈町学校開放講座をまだご存知でない皆様に向けて少々説明をさせていただきます。
伊奈町学校開放講座というのは、伊奈町が町民の皆様の生涯学習を推進するにあたり、各種事業に取り組んでいる中で、本学の教員が講師となり、実生活に役立つバラエティー豊かな講座を毎年開講し、多くのリピーターにご好評をいただいています。
今回の伊奈町学校開放講座(後期)では、初の試みとして、一人の講師が、月に一度のペースで開講する3講座全てを受け持ちます。コロナ下ではありますが、定員を10名に限定したことで、十分にソーシャルディスタンスを保ちながら、講義と実習を行うことが可能となりました。
講師は、いなナビの記事や、伊奈町学校開放講座の屠蘇散実習でお馴染みの糸数講師が担当します。
今回の講座のおすすめポイントは、「実りの世代を健やかに過ごすための伝統の知恵」と題して、3回シリーズの講座を開講し、第1回目は薬膳料理、第2回目はアロマボディケア、第3回目は屠蘇散について体系的に学ぶ事ができる点です。3講座全てを受講できない方は、ご興味のある講座の単発受講であってもきっとご満足いただけると思います。3講座それぞれの特色ある学びは、皆様の日々の生活に取り入れることが容易な内容となっています。
次に、伊奈町学校開放講座の詳細に関してご案内致します。
先着10名ですので、関心をお持ちの方は急いでお申込み下さい。
皆様のお申し込みをスタッフ一同お待ちしています。
「実りの世代を健やかに過ごすための伝統の知恵」講座
しっとりつややかな肌のために~楊貴妃が好んだメニューをヒントにしたオリジナル薬膳~ 乾燥に向かう季節に備え、漢方や中医学では「秋の乾燥」をどのように捉え、対処するかをご紹介すると同時に、楊貴妃が好んだと言われる薬膳素材を用いてつくる、呼吸器や皮膚に潤いを与えるとされるレシピ、そして体質・体調に合わせたそのアレンジ方法をお伝えいたします。薬膳調理は実習でなくデモンストレーション形式で行ないます。材料をお持ち帰りいただき、各自のご家庭で試作できるように致します。
秋冬を快適に過ごすために~自宅でできるアロマボディケア~
アロマは単に香りを楽しむだけでなく、香り刺激による自律神経への影響や精油成分の生体への影響も知って利用していくことで、気温の低下や乾燥という環境の中でも生活の快適さを保つための有効な手段となります。アロマテラピーの原理や利用の仕方を薬学の視点からご紹介すると同時に、実際にご家庭で使えるアロマクラフトを作成していただきます。
健やかに新年を迎えるために~現代のスパイスティーと伝統の屠蘇散~
食べ物や飲み物は薬ではありませんが、体調を整え健やかに過ごすためには非常に重要なものです。スパイスの中で漢方薬にも配合される素材を用いたスパイスティーのレシピやそのアレンジ方法をご紹介し、実際に試飲いただきます。また、その伝統的なバージョンともいえる新年を迎えるための縁起物「屠蘇散(お屠蘇)」について、その由来や内容を解説し、本学オリジナルの屠蘇散をお持ち帰りいただきます。
糸数七重(いとかずななえ)
日本薬科大学薬学部漢方薬学分野講師・同大学漢方資料館学芸員補。東京大学薬学部卒。同大学院薬学系研究科修士課程・医学系研究科博士課程修了。博士(医学)、薬剤師。国立医薬品食品衛生研究所生薬部研究員、武蔵野大学薬学部一般用医薬品学教室助教を経て現職。アロマ環境協会アロマテラピーアドバイザーおよび全米ヨガアライアンスRYT200。医療・介護・福祉関係者を中心とした一般社会人に統合医療・ホリスティックケアを幅広く紹介する目的を持って開講されている日本薬科大学漢方アロマコースにおいてホリスティックケア部門のディレクターも務める。専門分野は漢方薬学・社会薬学・統合医療。現在は日本薬科大学の姉妹校である台湾・中国医薬大学の都築伝統薬物研究中心研修派遣研究員として日本と台湾を行き来しつつ、漢方・薬膳、およびそれらの知見に基づくUSR(University Social Responsibility:大学の専門知識を活かした地域貢献活動)に関する研究および教育、実践を行なっている。
2021年10月9日(土)、11月20日(土)、12月4日(土)
10:00~12:00
724講義室
500円
10名
※取材時点の情報です。掲載している情報が変更になっている場合がありますので、詳しくは電話等で事前にご確認ください。