日本薬科大学からのお知らせ
今年もまたバラの季節が巡って来ました。
いつもですと、今頃は伊奈町制施行記念公園にあるバラ園が一般に開放され、敷地面積1,200 m2におよぶ広大な敷地に400種5000株を超えるバラが大輪の花をつけ、その美しさを競っているのを見ることができます。
春のバラの見頃は、5月上旬から6月上旬の一ヶ月間で、当該バラ園では、系統維持品種の「イナローズ」や「イナ姫」を見ることができます。この品種はここでしか見ることができない貴重なバラです。バラが満開を迎えるころには、「バラまつり」が開催され、様々なイベントや催しが県民活動センターを会場として行われ、伊奈町民のみならず県内外から多くの人たちが訪れる一大イベントとなります。
今年は、残念ながら新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言を受けて中止となってしまい、バラ園も当面の間、閉鎖という大変悲しい状況です。丹精込めて丁寧に選定、施肥、消毒をして育てられたバラも、来園者をなくすため5月中旬にかけて蕾の摘み取りがなされました。新聞報道にもなりましたが、摘み取り作業を行う女性が涙を浮かべていたのには無念さがにじみ出ていました。千葉県佐倉市でも来園者が絶えないという理由からチューリップ畑の花をすべて刈り取ってしまったことが報道されていましたね。公園にあるバラたちは、秋にこそ皆さまに楽しんでいただこうと、静かにその時を待っているように思います。早くコロナ禍が収まることを切に願ってやみません。
ところで、5月の第2日曜日は年に一度の“母の日”ですが、皆さまは母の日に何をプレゼントされましたか?
定番のお花と言えば“カーネーション”ですが、中には、季節のバラを送る方もいらっしゃるようです。バラの花言葉は『愛、恋、感銘』など色々な意味があり、色や本数によっても意味が変わるようです。特にバラの香りは、何世紀にもわたって人々を魅了してきました。そもそもバラの精油には、神経の緊張とストレスを和らげてくれる効果があると言われ、古代ローマ人はバラの香油を二日酔に用いたといいます。また、あまり知られていない効能として、バラの花びらは咳を鎮めたり、お肌を引き締めるたりする作用があり、特にお肌に対する作用はすべての肌質に良いのだそうです。バラはお花だけではなく、これをモチーフにした服飾品が巷に溢れて、いつの世も女性を魅了する大変優れたアイテムといえますね。
外出自粛でストレスを感じていらっしゃる方にもう一つご紹介したいのが「塗り絵」です。塗り絵は子どもが遊ぶものと考えがちですが、最近では大人にも癒し効果が絶大ということで大ブームだそうです。100円ショップで購入できる安価なアイテムですので手軽に始められるのも嬉しいですよね。
最後に、ウイルス対策から手洗いの励行やアルコール消毒で手荒れが大変気になる方も多いのではないでしょうか? そのような方へおススメしたいのが、伊奈町の「バラ」をイメージしたアロマハンドクリームです。本学監修で伊奈町と共同開発したものですが、このクリームには、ローズヒップオイルに天然由来のローズゼラニウムが配合されており、大人から子どもや男女問わずどなたでもご使用になれます。
当たり前に過ごしていた日々の生活に改めて感謝をし、不自由な生活の中にその身がおかれていても、自らを癒してあげましょう。ちょっとした知恵とアイデアで、豊かで幸せな生活を取り戻すことは可能です。
さあ、思い切ってできることから始めてみませんか? 手始めは伊奈町のバラから…