日本薬科大学からのお知らせ
凛とした冷たい空気に包まれた冬の日、薬用植物園の温室を覘いてみました。
世界各国から薬用植物を収集し、漢方の原料にもなる植物を栽培している薬草園、
今見頃の植物を探していざ温室へ・・・
するとまるで南国にでも誘われたかのような室内で様々な薬草薬木が迎えてくれました。
その中で、今回はアダトダ・ヴァシカを紹介します。
主にインドからスリランカ、ビルマ、マレーシアに分布し、冬に白い唇形花(シンケイカ)を
咲かせます。インドでは起源前から、喘息や風邪、咳止めの民間薬として使用され、葉には
ヴァシシンと呼ばれるアルカロイドが含まれることから気管支拡張作用などがあるとのこと。
風邪やインフルエンザの心配な季節、古代の人々もアダトダ・ヴァシカを使用していたのでしょうか。