初めてのシッティングで打ち合わせにお邪魔する時、
猫ちゃんの反応は様々。
びっくりしてかくれんぼ、ドアの向こうからジーっと観察、
積極的にご挨拶して遊びに誘ってくれる、などなど…
キャットシッターといえど、
全ての猫ちゃんとすぐに仲良くなれるわけではありません。
そんな猫ちゃんの様子を見て、恐縮されたり、
不安に思われるオーナー様もいらっしゃるかもしれません。
でもご安心ください!
シッターのお仕事は、猫ちゃんに安心して日常を過ごしてもらうこと。
仲良くしていただければもちろんうれしいですが、
猫ちゃんの戸惑いや不安は当たり前、
少しでも軽くできるように考えてシッティングさせていただきます。
当店のお客様ではありませんが、
シッティングのお仕事を
「猫にご飯あげて遊んであげるだけの簡単なお仕事」
ととらえる方もいらっしゃるようです。
大変残念なことだし、もっとご理解いただくように頑張らないとな~と思います。
でももし、シッターのやりやすいようなお世話を押し付けて来たり、
あなたの愛猫ちゃんと仲良くなれない事に不満そうなシッターがいたら(普通いないと思うけど)
依頼はやめたほうが良いと思います。
お留守番の猫ちゃんの安全安心を守り、
オーナー様のお出かけの時間を大事にしていただき、
お帰りの時には家族の絆と愛情がより深くなるように。
そんな想いを込めて、責任感を持ってご訪問させていただいております。
…ちょっと硬い話になってしまいました
さて、ここからが表題の通り、
猫ちゃんに少しでも敵じゃないよ~と伝えるために
気を付けていることをいくつかお伝えしますね。
参考にしてみてください。
1,猫に好きになってもらおうと思わない
のっけから禅問答のような答えで申し訳ありません(笑)
でもこういう表現しか思いつきませんでした。
目の前の猫が可愛くて、
(あ~触りたーい、抱っこしたーい、写真撮りたーい!!)って、顔には出してなくても考えちゃって、ワクワクしたりしてませんか?
その時アドレナリンというやる気成分が脳からでているわけですが、
猫には闘争心を持っている相手と見える時があります。
大切なのは、目の前の猫がどういう気持ちでいるのか?を大事に考えて、想像して、受け止めることです。
2,声は小さく、ゆっくり話す
猫は聴覚が優れていて、人間より高い音域も聞こえています。
そのため、人間の声は、私たちより音が低く聞こえています。
人間の低い声は地響きのように、大きな声は騒音のように聞こえてしまうのです。
猫の前では、小さめの声、高めの声が伝わりやすいです。
3、小さな要求を叶える
どこのご家庭でも、オーナー様と猫ちゃんの間で決められた「ルール」があります。
オーナー様は意識していなかったり、どこでも同じだと思われている場合が多いのですが、この「ルール」を使って、猫ちゃんは実に雄弁にオーナー様とコミュニケーションをとっています。
例えば
「お水が欲しい時にはここに座る」
「おもちゃで遊ぶのはこの順番」等々…
事前打ち合わせの時にできるだけ細かくやり方を教えていただいてますが、それはオーナー様が無意識に「猫に躾けられた」ルールを拾い出すのも目的です。
シッティングの時に猫ちゃんがその「ルール」に従って行動したときに、かしこまりました!とお応えし、
(あら、意外とわかってるじゃない)という顔をしていただくと、本当にうれしいです(笑)。
特別ではなく、日常を
猫ちゃんにとって、オーナー様と暮らすおうちは、世界で一番安全で大好きな空間。
いつもと違う人が来て、びっくりしたり、どうしていいかわからないのも当然です。
そんな中で「いつもと同じ」を積み重ねることで、お留守番を頑張る猫ちゃんに安心してもらいたいと思っております。
愛に包まれた幸せなご依頼をいただける事、いつも深く感謝しております。
(文章 まごのて)