「シャンプーってどのくらいの頻度でするの?」
これは、ペットを飼ったことがないとか、犬しか飼ったことのない友人が我が家に遊びに来た時、高確率で聞かれます。
猫を室内で飼うと、部屋が臭くなると思っていらっしゃる方もいるようですね。
基本的に、短毛種で健康な猫ちゃんでしたら、定期的なシャンプーは必要ありません。
猫ちゃんは毛繕いをして自分で清潔を保っていますし、
毛繕いで体の皮脂量を調整しています。
実際他の動物に比べ、猫の体臭は日常生活で感じることはほとんどありません。
むしろ、積極的に毛皮に顔をうずめて深呼吸してにおいを嗅いでいる(通称「猫吸い」)という飼い主様も多いのではないでしょうか
(笑)
ただそれでも、シャンプーすることでメリットもありますので、こんな場合は猫ちゃんのストレスに注意しながら、シャンプーしてあげるのもいいかもしれませんね。
1、換毛期
毎年春から初夏にかけて、換毛期のピークです。
お部屋のあちこちに毛が舞い、コロコロを手放せない飼い主様も多い時期ですよね。
まずはマメにブラッシングでお手入れしてあげることが基本ですが、
シャンプーで抜け毛をすっきりさせてあげるのも良いでしょう。
2、フケが目立つ
猫も人間の頭皮と同じようにフケが出ます。白くぽろぽろしたものが毛の間に付いている感じです。
体質や年齢、肌の乾燥になどにより、量は個体差がありますが、
ブラッシングしても気になる場合はシャンプーしてあげるのもいいかも。
ただし、皮膚病やダニなどが原因の場合もありますので、
急激に量が増えたり、発疹がある、かきむしっているなどの様子があったら、
まずは動物病院に相談しましょう。
3、毛並みのベタつき
若い猫は新陳代謝が活発で、毛並みがなんとなくべたついてしまったりする場合があります。
また老猫になると毛繕いをあまりしなくなってしまって、毛並みが脂っぽくなってしまう子もいます。
その場合も、シャンプーで清潔を保つお手伝いをしてあげるといいですね。
そしてここからは、シャンプーするのにNGな行為を3つ、お伝えしますね。
1、人間用の洗剤やコンディショナーを使う
使うシャンプー剤は、必ず「動物専用」を使いましょう。
人間のシャンプーやボディソープでは洗浄力が強すぎ、皮膚を傷めてしまいます。また、入っている香料などが猫の嗅覚には負担ですし、成分によっては害になることも!
動物専用のシャンプーはドラッグストアなどでも購入できますし、動物病院に相談すると、適切な効果のあるものを教えてもらえます。
2、すすぎを十分にしない
「洗う」より、「すすぐ」に十分な時間をかけて、洗剤を残さないようにしましょう。
シャンプーの後はしっかり乾かしてあげるのはもちろん必要ですが、それでも必ずと言っていいほど猫は毛づくろいをします。成分が体の表面に残っていると、その時になめて体内に入ってしまいます。
またシャンプー剤は直接猫の体にかけるのではなく、まず少量のお湯に溶かして泡立てから使うようにしましょう。
3、首から上(顔)に直接シャワーをあてる
よほどの理由がない限り、首から上に洗剤をつけて洗うのは避けましょう。
目や鼻に洗剤が入らないように十分気を付けてください。
すすぐ時も顔にお湯をかけてしまうと、耳にお湯が入ってしまいます。
どうしても気になる場合は、ご自分の手を濡らして撫でるくらいで十分です。
ちなみにシャワーの「シャー」という水音を怖がる猫ちゃんは多いので、
シャワーヘッドを猫ちゃんの体にぴったりあてて、水音を小さくしてあげるといいですね。
基本的に猫ちゃんは水に濡れるのが嫌い。
(たまにお風呂好きな子もいますけど…)
それでも洗ってあげる必要が出てきたら、まずは猫ちゃんのストレスに注意して、
スッキリ!さっぱりさせてあげましょう。
(文章:まごのて)