緑豊かな伊奈町では、特産品の花や果樹栽培に加え、古くからお米や野菜の生産が行われています。
花農家の山喜園では、花栽培のオフシーズンに肥沃な土地を利用してさつまいもを作り、それぞれ特色のある、紅はるか、紅あずま、シルクスイート、安納芋の4つの品種を栽培して、直売所に出荷するようになりました。
この4品種のなかから発送時に生産者がいちばん旬の種類を選び、ふるさと納税の返礼品として、11月～1月までの期間限定で全国に発送しています。
さつまいも、とひとくちに言っても個性も風味もさまざま。産地直送の秋の味覚をお楽しみください。

さつまいもの料理といえば、天ぷらや焼き芋が定番ですが、断面のきれいなシルクスイートを使って、さつまいもの甘露煮を作ってみました。

まずは、さつまいもを皮ごと輪切りにして、水にさらしてアク抜き。水気を切って厚手の鍋に入れ、さつまいもが浸かる程度かやや少なめの水と砂糖を加えます。中火にかけ、沸騰したら焦げないように中弱火にして、たまに揺すりながらシロップにとろみがつくまで煮詰め、シロップを絡めたら完成です。砂糖の量が多いほどとろみがつきます。しょうゆやみりんもお好みで加えてみてください。

さつまいもの甘みが増して、しっとり柔らかい食感が後を引くので、あっという間に全部食べてしまいました。

さつまいもの栽培はあまり手間がかかりませんが、害虫や野ネズミにやられないように気をつけ、雑草取りも念入りに行います。
秋になって、たわわに実ったさつまいもを掘り起こす喜びは毎回格別です。
栽培に適した土壌のおかげで立派に育つ山喜園のさつまいもは、直売所で評判を呼び、ふるさと納税の返礼品は、北は北海道、南は九州の方からの発注が届きます。
特に東北から北のさつまいもの採れない地域では、伊奈町のさつまいもが好まれています。
毎年、美味しいさつまいもが出来ているので期待してください。

ご家族でさつまいもを栽培している山喜園の岡田幸雄さんにお話を伺いました。

◆さつまいもを栽培するようになったきっかけは？

「山喜園は、アマリリスをはじめとした花の栽培を行っていますが、7月～11月のオフシーズンには、ほうれん草、かぶなど、様々な野菜を作っています。10年ほど前に伊奈町の直売所ができたので、5～6年前から本格的にさつまいもを栽培して直売所に出荷するようになりました」